80代男性、脊柱管狭窄症の症例報告
こんにちは!整体サロン アンティオールです!本日は「脊柱管狭窄症による腰痛」でお悩みの80代男性の症例をご紹介させていただきます。
患者様情報
年齢:80代 性別:男性
職業:退職後
主訴:歩いていると段々腰が痛くなる。
趣味:ゴルフ、体操
ご来院のきっかけ
何度か腰痛を感じることがあったが、1週間程で良くなることが多く、放置していた。3ヵ月前から徐々に腰痛を感じるようになり、整形外科受診し、「すべり症を伴う脊柱管狭窄症」と診断を受ける。内服薬の処方のみでは改善見られず、調べて当院を受診されました。
初回時の状態
外食をする際、近所のご飯屋さんまで10分の道のりで、腰が痛くなりしゃがみたくなってしまう様子。後ろから見た姿勢は右肩上がりで脊柱が変形している状態。ゴルフを続けていたが、痛みでコンペも全てキャンセルし、メンタルも少し落ち込んでいる状況でした。
介入
- 姿勢自己修正指導
- 脊柱の運動療法
- 股関節前面筋のストレッチング
- 体幹/臀部の筋力強化トレーニング
- 生活指導
経過・結果
- 初回後:立ち上がり、体幹伸展で痛み悪化
- 2~6回目:立ち上がりの痛み軽減、15分以上の歩行で痛み出現
- 7~12回目:30分以上の歩行で痛み出現
- 15回目以降:再発予防期に移行

Before / After
普段からソファで右に偏る姿勢をとったり、右肩にカバンをかける癖により変形が進んだ様子。
右肩上がりで、右に荷重が偏っている姿勢の修正実施。
脊柱修正トレーニングと写真による自覚的認知を用いて修正。左に荷重がのるようになる。
施術のご相談・ご予約
評価
問診にて、一番困ってることはご飯屋さんまでの歩行困難で、間欠性破行(歩いて痛みが出るが休むとまた歩けるを繰り返す状態)が見られていました。
姿勢は右に偏る姿勢で、右側腰部に痛みあり。腰が反る状態になると痛みが悪化している状態。猫背+円背で、股関節前面の筋肉が短縮しており、股関節の伸展制限あり。足首も硬いため、歩幅も狭くなっている歩行状態でした。
施術内容
- 姿勢自己修正指導:後姿の写真を見せて自分の姿勢が右に偏っていることを認知してもらう。座位にて左肩挙上+左臀部に体重を乗せる反復練習実施。
- 脊柱の運動療法:腰部の椎間孔を広げる体操と、胸部の脊柱の可動性を広げる運動療法実施。
- 股関節前面筋のストレッチング:身体を起こした時に過度に腰を反らずに立てるよう、股関節前面の腸腰筋・大腿直筋・大腿筋膜張筋のストレッチング実施。
- 体幹/臀部の筋力強化トレーニング:重力に対して体幹を支える多裂筋と大殿筋下部の出力を促すトレーニング実施。ベッド上臥位にてブリッジ動作施行。
- 生活指導:ソファでの座り方、立ち上がり方、キッチンでの立ち方で右腰部に負担がかからないような姿勢・環境指導実施。
経過と変化
初回~6回目までで、股関節の可動性が広がり徐々に歩行時の安定性が生まれてきました。それにより近所のご飯屋さんまでは痛みなく歩けるような状態へ移行。
7回目から徐々に運動療法の頻度を上げ筋力強化中心に施術を行う。運動自体も連続で出来る回数が7回から10回、7回2セットと増えてきて明らかに筋持久力がついてきた様子でした。
歩行時の右に偏る歩き方も軽減してきて、10回目以降から連続歩行時間が20分と増えてきた様子でした。15回目からは30分以上歩いても休まずに歩ける日が多くなってきた状態となりました。
お客様の声
年齢もあり変形は治らないと諦めていました。自分自身でも今まで右を頼った姿勢をしていたことに気づき、生活でもなるべく左を意識してみました。まだゴルフ再開は怖さがあり心配ですが、もう少し痛みが引いてきたら、身体が動くうちは続けたいと思っております。ですから、今後ともよろしくお願いいたします!
担当コメント
今回の症例の方のように、「脊柱管狭窄症」と診断を受けて当院へ来られる方は多いです。実は、背骨が狭窄していても痛みがないという人もいらっしゃいます。なので、本当の原因が脊柱管狭窄症のせいではないことも多々あります。そして、狭窄している部分を徒手でどうにかすることはできないのが事実。
しかし、今回のように背骨に負担をかけている股関節や体幹機能を修正し、姿勢を自分で修正することができるようになってくると、一カ所への負担が軽減し、歩行時の腰痛が軽減されることがあります。同じような症状で諦めてしまっている方は一度診させて頂けると、お力になれるかもしれません!
ご相談だけでも構いません!
お気軽にご相談してください😊
