首の痛みの症例報告

評価

　起床時、起き上がりの動きで、首が固まった状態から急激に起きたことにより頸部の痛みが出現しておりました。胸椎という胸の後ろの背骨が硬く、回旋の動きが乏しくなっていたことにより、普段から動きやすい首に負担がかかっていたことが原因と考えられます。また、デスクワーク（タイピング）の影響により、前腕の筋肉が硬くなっており、肩甲骨の動きを阻害する要因となっていました。

施術内容

　首から肩甲骨、肩甲骨から前腕に繋がる筋膜ラインに硬さが見られ、神経を圧迫している可能性があったため、筋膜リリース実施。また、頸部回旋の動きを補助するために胸椎回旋の可動域をつくるストレッチングを実施。首自体は触れなくても初回から、頸部の可動域が広がりました。
　また、首の神経は脇までつながっておりますが、普段デスクワークで丸まる姿勢となっているため、脇の筋肉（広背筋）のストレッチングを自宅でも実施して頂きました。他にも座りながらできる首周囲の神経ストレッチも継続して行って頂きました。

経過と変化

• 初回後：頸部左回旋可動域が即時的に改善。
• 2～3回目：寝起きの首の痛み10点→5点に軽減。
• 4～6回目：首の振り向きと、かしげる動きの可動域制限がほとんどなくなり、生活での支障軽減。
• 7回目以降：再発予防期に移行。

お客様の声

　朝起きて突然首に痛みが起きました。すぐ直るだろうと思っていましたが、1週間続いておかしいなと思いこちらにご相談しました。色々身体を調べて頂いて、確かに普段の仕事で首に負担をかけているなと気付かさせてもらいました。普段ストレッチとかはあまりしないのですが、仕事に支障が出ると困るので、教わったストレッチは継続しようと思います。

担当コメント

　「朝起きた時の首の痛み」は一見寝違えたようなもので、急な痛みに感じてしまうかと思います。しかし、元々猫背の姿勢でいると背骨周囲が硬くなり、首だけで振り向く姿勢を繰り返したり、上下の首の動きを繰り返すことで、首の筋肉が緊張して痛みが出やすい状態となります。

　一時的な首の痛みがなくなったとしても、根本的な原因となる胸椎の硬さや、脇の筋肉の硬さが残っていると、容易に再発を繰り返してしまいます。悪化すると、頚椎症となり神経症状が出てしまうこともあるため、早めの対処をお勧め致します。

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