膝関節痛の症例報告

評価

初回の段階では、犬のお散歩で10分以上歩いたり、フンの処理などでしゃがむ際に膝の内側に痛みの訴えが見られました。膝周囲の脂肪体の硬さと鵞足部の筋膜-神経の癒着が影響して膝のお皿の動きを阻害している状態でした。

施術内容

• 膝周囲：脂肪体のマッサージ、鵞足部（膝の内側についている筋肉の集合する部位）の筋膜剥がし
• 隣接関節：股関節（殿筋群）－足関節（アキレス腱）のストレッチング、膝関節を伸ばし切る筋力トレーニング
• 歩行練習：踵からついて母指球で蹴る歩き方の練習

経過と変化

• 初回後：寝ている時、膝関節が曲がった状態であったが、膝関節を伸ばし切ったときの痛みが軽減しました。
• 6～7回目：立ち上がり時のお皿周囲の痛み軽減
• 10回目：歩行時の膝関節内側部の痛み半分に軽減
• 11～15回目：歩行時の膝関節痛ほぼ消失
• 20回目：再発予防期へ移行

お客様の声

膝の痛みが良くなってきているのがよくわかります。ずっとある痛みだったので、良くなっているのが本当に不思議。でも犬と散歩が出来て嬉しいです！

担当コメント

変形性膝関節症と診断を受けて、10年以上膝関節痛に悩まされている患者様は多くいらっしゃいます。経過も決して良い症状ではないため、時間を要することがほとんどです。しかし、手術を第一選択にする前に、出来ることもたくさんあります。今回のように、数回では効果が見られなくても、継続して頂くことで、歩き方の改善が可能になり、結果として膝関節の負担が減ることで、長期的に膝関節痛の軽減を図ることができます。

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